【シニア世代向け】平屋でゆったり暮らす。埼玉県の大宮より北で静かで暮らしやすい駅
長年のお勤め、本当にお疲れ様でした。ふと、これからの人生を考えたとき、「都会のざわめきから少し離れて、夫婦でのんびりと家庭菜園でも楽しみながら、ゆったりとした平屋で暮らしたいな…」なんて、夢が膨らむことはありませんか?私自身、宅地建物取引士として埼玉県で多くのお客様のお手伝いをする中で、特にシニア世代の方からそうしたお声を直接伺う機会が本当に増えました。ごみごみした駅前を抜け、からりとした空気が心地よい郊外へ。この記事では、そんな理想のセカンドライフを叶えるべく、埼玉県の中でも特に「大宮より北」のエリアに焦点を当て、シニア世代が平屋で静かに、そして快適に暮らせる駅をプロの目線で厳選してご紹介します。
なぜ今、大宮より北の「平屋暮らし」がシニア世代に注目されるのか?
「なぜわざわざ大宮より北なの?」と思われるかもしれません。実は、そこにはシニア世代の穏やかな暮らしを支える、明確な理由がいくつも存在するのです。都心へのアクセスも考慮しつつ、日々の生活の質をぐっと高めてくれる、そんな北部エリアならではの魅力を紐解いていきましょう。私自身もこのエリアに長く住んでいますが、年を重ねるごとにその住みやすさを実感しています。かつて私が担当したお客様も、最初は都心からの距離を心配されていましたが、実際に住み始めてみると「車があるから不便はないし、何より空気が美味しいのが一番のご馳走だね」と笑っていました。そんな「ちょうどいい田舎暮らし」が、ここにはあるのです。
都会の喧騒を離れた「静けさ」という名の贅沢
大宮駅のターミナルを過ぎ、高崎線や宇都宮線の電車に揺られて北へ向かうと、車窓の風景は次第に落ち着きを取り戻します。空は広くなり、住宅街には緑が増え、どこか懐かしい日本の原風景が広がっていることに気づくでしょう。駅前に巨大な商業ビルがひしめき合うのではなく、地域に根差した商店や、広々とした公園が点在する街並み。夜は車の音も少なく、虫の音が聞こえてくるような静かな環境が手に入ります。これは、日々のストレスを和らげ、心に平穏をもたらしてくれる何よりの贅沢と言えるのではないでしょうか。
夢の平屋に手が届く「土地の広さと価格」の現実的な選択肢
シニア世代の住み替えで人気の「平屋」ですが、ワンフロアで生活が完結する分、ある程度の土地の広さが必要になります。さいたま市の中心部や都内で同等の広さを求めると、土地代だけで予算を大幅に超えてしまうケースがほとんどです。しかし、大宮より北のエリアに目を向ければ、状況は一変します。例えば、国土交通省が発表している地価公示を見てみましょう。
エリア | 1平方メートルあたりの平均価格 | 坪単価(目安) |
---|---|---|
さいたま市大宮区 | 約350,000円 | 約115.7万円 |
鴻巣市 | 約68,000円 | 約22.5万円 |
深谷市 | 約45,000円 | 約14.9万円 |
出典:国土交通省 令和6年地価公示価格
このように、価格には歴然とした差があります。同じ予算でも、北部エリアなら庭付きの広々とした平屋を建てる夢が、ぐっと現実的になるのです。これは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
車社会がもたらす「フラットな生活動線」という快適さ
「駅から遠いと不便では?」という心配はごもっともです。しかし、大宮以北のエリアは、むしろ車での生活を前提とした街づくりがされています。国道17号線沿いを中心に、イオンモールやアリオといった大型ショッピングモール、カインズやビバホームなどのホームセンターが点在し、どこも広大な無料駐車場を完備しています。食料品から日用品、衣料品、園芸用品まで、一度の外出で全てが揃う「ワンストップショッピング」が可能です。重い荷物を持って電車やバスを乗り継ぐ必要がなく、フラットで快適な生活動線を確保できるのは、シニア世代にとって大きな魅力です。
【プロが厳選】シニアの平屋暮らしにおすすめ!大宮以北の静かな駅3選
それでは、具体的にどの駅がシニア世代の平屋暮らしに適しているのでしょうか。今回は「自然の豊かさ」「生活利便性」「都心へのアクセスのバランス」そして「街の個性」を考慮し、私が特におすすめしたい3つの駅をピックアップしました。
花と緑に囲まれた穏やかな日々「鴻巣駅」エリアの魅力
「花のまち」として知られる鴻巣市。春には荒川河川敷に広がる日本一のポピー畑、秋にはコスモスが咲き誇り、四季折々の美しい風景が日常に彩りを添えてくれます。高崎線の快速や特急も停車するため、たまに都心へ出る際にも非常に便利です。駅直結のショッピングモール「エルミこうのす」には多彩な専門店が揃い、少し足を延せば「MEGAドン・キホーテ」もあるため、日常の買い物に困ることはまずありません。私が個人的におすすめしたいのは、休日に「パンジーハウス」や「こうのす花まつり」を訪れること。美しい花々に囲まれて過ごす時間は、まさに至福のひとときです。また、「川幅日本一」の標柱がある荒川の広大な河川敷は、ウォーキングや犬の散歩に最適なコースですよ。
豊かな自然と調和した健やかな暮らし「北本駅」エリアの魅力
雑木林や湿地など、武蔵野の原風景が残る「北本自然観察公園」は、まさに市民の憩いの場。バードウォッチングや散策を楽しむ人々で賑わいます。また、石戸蒲ザクラ(日本五大桜)や城ヶ谷堤の桜並木など、桜の名所としても有名です。駅周辺には「マルエツ」や「コープみらい」といったスーパーがあり、日々の買い物は駅前で完結できます。この街の隠れた自慢は、実は「トマト」。市内には美味しいトマトを育てる農家さんが多く、地元の野菜直売所「わくわく広場 北本店内」では、驚くほど新鮮で味の濃い野菜が手に入ります。派手さはありませんが、地に足のついた、健やかで穏やかな暮らしを求める方には、北本市は最高の選択肢の一つとなるでしょう。
歴史と新しさが心地よく共存する街「深谷駅」エリアの魅力
東京駅の赤レンガ駅舎を模して造られた「深谷駅」は、この街のシンボルです。近代日本経済の父・渋沢栄一翁の生誕地としても知られ、歴史と文化の香りが漂います。一方で、近年オープンした「ふかや花園プレミアム・アウトレット」や、映画館も併設する「アリオ深谷」など、新しい魅力も続々と誕生しています。関越自動車道の花園ICが近いため、車での遠出にも非常に便利。軽井沢や草津方面へのアクセスも良好で、アクティブなセカンドライフを送りたい方にはぴったりです。深谷といえば「深谷ねぎ」が全国的に有名ですが、実はブロッコリーの生産量も全国トップクラス。地元の美味しい野菜を味わえるのも、この街に住む醍醐味です。地元民に愛される「とんかつ とんき」で、分厚いとんかつを頬張るのも休日の楽しみになるはずです。
後悔しないために!平屋を建てる前の最終チェックポイント
理想の土地が見つかっても、すぐに契約するのは早計です。特にシニア世代の住み替えでは、将来を見据えた確認が欠かせません。ここでは、最低限チェックしておきたい3つのポイントを解説します。
頼れる存在!地域の医療体制は万全か?
年齢を重ねると、どうしても医療機関との関わりは増えてきます。いざという時に頼れる総合病院が近くにあるか、また、気軽に相談できるかかりつけ医を見つけやすい環境かは非常に重要です。今回ご紹介したエリアでは、鴻巣市に「埼玉メディカルセンター」、深谷市には「深谷赤十字病院」など、地域医療を支える中核病院があります。また、北本市は近隣の桶川市や上尾市の病院へのアクセスも良好です。事前に各市のホームページなどで、夜間救急や休日診療の体制についても確認しておくと、さらに安心できるでしょう。
孤独は禁物!地域コミュニティとのつながりしろ
新しい土地での生活で意外と重要になるのが、地域とのつながりです。家にこもりきりでは、せっかくのセカンドライフも味気ないものになってしまいます。各市町村では、シニア向けの趣味のサークルや、生涯学習講座、ボランティア活動などを積極的に行っています。市の広報誌や、公民館、シルバー人材センターのウェブサイトなどをチェックしてみましょう。共通の趣味を持つ仲間との出会いは、日々の生活にハリと潤いを与えてくれるはずです。人と人とのつながりが、暮らしの豊かさを左右すると言っても過言ではありません。
備えあれば憂いなし!ハザードマップの確認は絶対
ご紹介したエリアは、比較的災害の少ない地域ではありますが、近隣に荒川や利根川といった大きな河川が流れています。そのため、水害のリスクについて正しく理解しておくことは必須です。平屋は構造上、垂直避難ができないため、土地選びの段階で浸水想定区域に入っていないかを確認することが極めて重要になります。各市町村が必ず公開している「ハザードマップ」を事前に取り寄せ、購入を検討している土地が安全な場所にあるかどうか、ご自身の目で必ず確認してください。これは、安心して暮らすための最低限の約束事です。
よくあるご質問(Q&A)
Q1: 将来、車の運転が不安になった場合の交通手段はありますか?
A1: はい、各市でコミュニティバスが運行されており、病院や公共施設、主要な商業施設などを結んでいます。また、最近ではデマンド交通(予約制の乗合タクシー)を導入する自治体も増えています。駅まで自転車で行ける範囲の土地を選んだり、将来的にネットスーパーや宅配サービスを活用することも視野に入れておくと、より安心です。
Q2: 都心へのアクセスは、どれくらいの頻度を想定しておくべきですか?
A2: これはライフスタイルによりますが、月1〜2回程度、友人との会食や観劇、通院などで利用される方が多いようです。高崎線・宇都宮線(上野東京ライン・湘南新宿ライン)を利用すれば、乗り換えなしで東京駅や新宿駅、横浜方面までアクセスできるので非常に便利です。日常は静かな環境で過ごし、必要な時だけスムーズに都心へ、というメリハリのある生活が可能です。
Q3: 平屋を建てる際の費用は、トータルでどれくらい見ておけば良いですか?
A3: 土地の価格に加えて、建物の建築費用、外構工事費用、諸経費(登記費用、仲介手数料など)がかかります。建物の仕様や広さにもよりますが、大宮以北のエリアであれば、土地と建物を合わせて総額3,000万円台〜4,000万円台で実現される方が多い印象です。詳細な資金計画については、信頼できる不動産会社やハウスメーカーに相談することをおすすめします。
まとめ:理想のセカンドライフは、一歩踏み出すことから
今回は、シニア世代が平屋でゆったりと暮らすための、大宮より北のおすすめエリアをご紹介しました。
- 花や緑に囲まれて、趣味の園芸を楽しみたい方には「鴻巣市」
- 武蔵野の自然に癒されながら、健やかで落ち着いた日々を送りたい方には「北本市」
- 歴史と文化を感じつつ、アクティブに新しいことにも挑戦したい方には「深谷市」
これらのエリアは、それぞれが異なる魅力を持ちながらも、「静かな環境」「手頃な土地価格」「車中心の快適な生活」という共通のメリットを享受できる、まさにシニア世代の理想郷となりうる場所です。
机上で情報を集めるだけでは、その街の本当の空気感はわかりません。この記事を読んで少しでも心が動いたなら、ぜひ一度、休日にでも電車に乗って現地を訪れてみてください。駅に降り立ち、自分の足で街を歩き、風を感じてみる。そこから、あなたの素晴らしいセカンドライフの第一章が始まるのかもしれません。理想の暮らしの実現に向けて、さあ、最初の一歩を踏み出してみませんか。
執筆者:ブログ作成の達人(埼玉県在住 宅地建物取引士)